3日目 4/3(土) 【名古屋→神戸】
昨日寝すぎたために全く眠れないまま、朝の4:30に目覚ましが鳴りました。
あまりに眠いので、結局二度寝して5:30におきました。
生の食パンに、冷蔵庫に入ってた「味噌カツ用の味噌」を塗ってもらい朝ご飯。
名古屋の人は、この味噌をみんな常備しているんでしょうか?
朝だし、3時間くらいで奈良に着くんじゃないか??なんて思っていたら全く着かず。
四日市は本当に工場とかばっかでした。
奈良に入り、ひたすら山道を走っていると、数々のバイクに会ったり追い抜いかれたりしたのですが、
誰もピースサインをしてくれないのですよ。(詳しくはココ。)
まだ旅して3日目ですが、何台ものバイクに抜かれました。何台ものバイクに会いました。
だのに誰もピースしてくれません。全く持って無視ですよ。
俺杉並から来てるんだぜ!旅しているんだぜ!
なのになんで誰もピースしてくれないんだよ!
「頑張れよっ!」 「安全運転で♪」 みたいなこと俺にもしてくれてもいいじゃん!
俺にも見知らぬライダーとの連帯感を感じさせてくれよ!
とブーたれていましたが、なんでやってくれないのか??って冷静に考えると、
まずスクーターなのがいけないんですけど。
そりゃあスクーターでも、めちゃくちゃ大荷物を背負ってたりテントを持っていたら、「旅」って分かるでしょうけど、
僕の場合、せっかくのでっかいリュックが足元に置いてあるため、後ろや前から見ると荷物が見えないんですよね。
ただの近所の人が走ってると思われちゃうんでしょうなぁ。。
ナンバープレートも、「新宿区」とか、「横浜」なら分かりやすいんでしょうけど、「杉並区」って微妙だからなぁ。
東京って分かってくれないんでしょうなぁ。
奈良の山道。
と、ひたすらそんな事を考えて走っていると、この旅初めての事が起こりました。
なんと僕を追い抜いていったバイクが、追い越しざまにピースサインをしてくれたのであります!
この旅初めてのピースサイン!!
ありがとうの意味を込めて、僕もピースを返したかったのですが、いかんせんあまりにも急なことでパニクってしまい、
なにもできませんでした。
まぁ出来たところであっちはものすごいスピーですから、返事は見れないと思いますけど。
ただ、今思うと、僕が山道をくねくね走っている時、彼らはずっと僕の後ろを走っていたので、
「追い抜きたいんだろうなぁ、、」と僕は思っていましたが、なにぶんくねくねなので、無理な追い越しは危険ですから、
抜けずにいたんでしょうけど、しばらくしてちょっと道幅が広くなったから、僕がスピード落としてはしっこに寄ったら、
みなさん追い抜いていったので、もしかしたら「追い抜かせてくれてありがとう。」って意味だったのかもしれないけど、
まいいか。
なんて思って上機嫌で走っていると、道路によくある行き先表示の青い看板が、
今までは「奈良」ってなっていたのに、いつのまにか「大阪」ってなってるやないですか。
あれ?不安。。と思って地図を見てみると、165号線と166号線を間違えて走っていた事に気が付きました。
もう11時過ぎだってのに。予定では京都にいる時間なのに。
あああああーーと思って慌ててガソリンスタンドの人に道をきくと、
「この道いくとすぐT字路になって、そこ右に行くと、○○って店があるからそこを左折すると、正しい道にいきますよ」
って言われました。
もちろんモロ関西弁で。
この言い方だとさぁ、2〜3分あれば正しい道にいけると思うじゃないですかぁ〜。
田舎って怖いのね。T字路まで10分かかるのね。何本も十字路越えるのね。店まで20分かかるのね。
何度引き返そうとしたか。。
でもおかげさまで12時過ぎに天理に着き、
「シカだ!もすぐシカだ!シカ公園だ!!」
と、一人でものすごいテンション上がっていると、全てを闇に葬った例の事件がおきました。
そう、道を走っていると急に、「バサバサドサッ」って音がしたので、ん?なんだ??って後ろを見ると、
リュックにはさんどいた地図が灰色の道路に転げ落ちているじゃないですか!
ウキャーーーー!!!!って思っている間にも、地図にはさんどいた紙々がバッサバサ飛んでいってます。
出発前にプリントアウトした紙達が!
関西地区の宿泊予定の健康ランド達が!!
必死で調べた奈良から姫路までのオススメルートが!!!
交通事故にあった人が、車にはじき飛ばされる時に景色をスローモーションで見えるように、
リュックからころげ落ちていく地図達もスローモーションでした。
すぐにバイクを止めたものの、地図の落下地点がでっかい道路の交差点のどまん中。
なんてよりによってこんな素敵な場所に落ちたのでしょうか。
信号が赤になっても右折の車が通る場所。
しかも観光スポットの近隣の奈良県庁のどまんまえ。
よりによって観光客の集まる土曜日。
時には人力車までもが通ります。
まったく取りに行けるタイミングを作りません。
10分位程、どんどん車にひかれていく我が地図達を見守りましたが、取りにいけそうにもないのであきらめました。